オカリンメモ

もしも福澤諭吉が関西弁で「学問のすゝめ」を書いたら「学問しぃや」が面白い

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福沢諭吉の『学問のすすめ』という本の存在は誰しも知っていると思うが、読んだことがない人も多いだろう。

雑学的知識としては、『学問のすすめ』で「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」って書かれているけど、その後に「でも実際は人は平等になってない。格差の原因はその人が学問してるかしてないかだ。」と続くらしい、ということぐらいは知っている人も多い。

しかしそれぐらいのもので、一冊通してちゃんと読み込み、福沢諭吉の思想を理解している現代人はあまりいないと思う。

一万円札に載るぐらい凄い人なんだから、多分凄い人なんだろうとは思うし、慶應義塾大学の創設者だしちょっと興味があるけど、古い言葉で書かれていると読みにくいという人がいたら、現代関西弁訳の『もしも福澤諭吉が関西弁で「学問のすゝめ」を書いたら「学問しぃや」』を読んでみるといい。

この本は関西のお調子者のおっさんが喋っているような感じに訳されているので、最後までスラスラ読める。

それに関西弁と言っても、語尾やちょっとした言い回しが関西弁になっているだけで、関西人じゃなくても問題ない。

普通の現代語訳だと少しお勉強っぽくなるかもしれないが、これなら漫談を聞いているような感じで面白い。

しかもKindle Unlimitedなら無料だ。

この本の面白さを紹介するときには、『学問のすすめ』自体の話ではなく、関西弁訳にしたこの本独自の面白さを語るべきだとも考えたのだが、実際読んでみて思ったのが、福沢諭吉が面白いということ。

なので、せっかくなので『学問のすすめ』自体の中身の面白いところを紹介したい。

『学問のすすめ』は今読んでも面白い

まず『学問のすすめ』は明治の始めごろに書かれた本なので、内容が古くなってしまっているのではないかということについては、全く問題ない。

ほぼ現代でも通用する。

具体例などを挙げているところに時代を感じさせるものがあるが、そういったところを現代風に置き換えて、『学問のすすめ』を読んだことがない人に読ませれば明治時代の本だとは思わないだろう。

それぐらい全然古びていない。

現代では『学問のすすめ』は高校生や大学生ぐらいの人たちが読むといい自己啓発書として捉えられていると思う。

確かに面白いけど、大人になってしまった人も一冊を通して読むべきかと言われると微妙なところがある。

例えば「学問をしたほうがいいよ」「スピーチとかもおすすめ」「物理的にも精神的にも独立しよう」「悪いことしないだけ、食っていけてるだけでは全然立派じゃないよ」「なんでも盲目的に信じるのではなく、疑ってかかるべき」といったような内容は、もう汚れきった大人にとっては「頭ではそうすりゃいいとはわかっているけど、出来るかどうかは別」と言って済ましてしまうようなことだろう。

しかし、『学問のすすめ』はただの自己啓発書ではない。

明治時代に出版されたときも大いに炎上した問題作なのだ。

その炎上したところがとても重要なところで、現代でもアジア人には腑に落ちないような社会契約論というか、国家論というかが語られている。

次回はそのあたりについて書いてみたいと思う。

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