人生は限りがあり、時間は大切に使いたいですよね。
特に現代社会では効率のいい情報収集をすることが、自分の時間を大切にすることに直結します。
世の中にはなんでもよく知ってるなぁ、という博学タイプの人もいますし、いつも情報感度が高くて細心の情報が頭に入っていてすごいなぁ、と感じさせられる人がいますよね。
そういう人は何か特別な情報源があったり、特別な情報収集の方法を身につけているのでしょうか?
効率的な情報収集の2大原則
効率的な情報収集の原則はたったの2つです。
それは
・最初は質より量
・関連知識をつなげていく
これだけです。
もし理解が早く、実行力がある人であれば、これだけ分かれば十分です。
早速、大量の情報のシャワーを浴びて、得た知識の関連のあるものを追いかけていくだけで、いろんなことが面白いように頭に入っていきます。
しかし、ほとんどの人がこの原則がわかっただけでは上手く情報収集が出来るようにならないのではないでしょうか。
例えば「一度読んだことをすぐに忘れてしまうので、記憶力を高めたい。」
「本当に正しい情報なのかといった情報の真偽の見極め方がわからない。」
「大切なことは何なのかといった情報の重要度の見極め方がわからない。」
「今だけに通用する流れていく情報ではなく、普遍的な仕組みを知りたい。」
など、いろんなことが頭をよぎって、目の前の情報に集中出来なかったりします。
人によって情報収集がはかどらない原因はいろいろありますので、まずは自分自身の問題点がどこにあるのかを考えてみましょう。
本当にやりたい事や知りたいことがわからない
そもそもなぜ、情報を収集しないといけないのでしょうか?
「仕事で来週までにこれこれのことを調べないといけない」というように目的がはっきりしている場合は問題はありません。
しかし受験する学部を決められない高校生や、就職先を決められない大学生のように、目的が決まっていない状態では何が自分にとって必要なことなのか自体がわかっていません。
大人になっても「なんとなく日本の政治の事情を知っておいたほうがいいような気がする。」
「世界情勢はどうなっているのか把握しておいたほうが社会人としていいような気がする。」
といった漠然とした目的しかない場合は、情報収集をしようとしても何から手を付けていいのかわからないでしょう。
そこまで漠然としていなくても、例えば「最近AIが話題なので、AIについて情報を収集したい。」というような場合。
これも少し立ち止まって、「なぜ、なんのためにAIの情報を収集する必要があるんだろう?」と考えてみてください。
はっきり言ってAIのことなど知らなくても何も困ることはないでしょう。
「いや、これからの時代AIが生活に浸透してくるので、全人類にとって必須の知識だ。」と思いますか?
もしそうなればそのとき勉強すればいいじゃないですか。
みんなが欲しがっているように見える情報って、実は生きていくのに必要ないことがほとんどなのです。
周りを見渡してください。
難しいことや新しいことなど何も知らないようなおばちゃんたちが、楽しそうにカフェでご近所さんの噂話でもして過ごしてますよね。
生きていくのに必要な情報などほとんどないのです。
「知っておいたほうが得をする可能性がある情報」や「知っているとなんか頭が良さそうに思われるかもしれない情報」が楽して得られればラッキーだという程度でしょう。
なので、「情報収集をする前にまずは目的をはっきりさせよう。」とか言っても無駄なのです。
欲求に忠実であれ
はっきりとした目的がなければ情報を収集する必要などないと言われて、「よしじゃあ情報収集などやめて好きなことをして遊ぼう。」となったとしましょう。
ではそのとき「何か面白い遊びは何かなー」とか「今何が流行っているんだろう?」と思って情報収集をするようになれば、「何かを楽しむため」という目的が生まれたりします。
それなら早速「質より量」「関連知識をつなげる」を実行すればいいだけです。
でも例えば、「目的が見つからないけど、なんかAIが気になる。」というようなことがあると思います。
「テレビやネットのニュースでAI、AIと何度も目にするから。」とか「自分の好きな有識者が最近AIについてよく発言しているから。」とか。
この「なんか気になるから知りたい」という欲求はとても大事です。
情報収集というのは目的を達成するために、無駄を省いて効率よく行わなければならないものだと思いこんでいると、逆に上手く出来ません。
無駄っぽいこと、くだらなさそうなこと、真偽がはっきりしないようなことでも「気になることを知る」ということが、「質より量」の第一歩になります。
具体的な情報収集のコツなどは後から説明しますが、その前にこのことだけは心に刻み込んでおいてください。
何かの目的のための情報収集ではなく、情報収集自体が遊びだ、と思えると世界の見え方が一変するでしょう。