みなさん相棒好きですか?
水谷豊演じる杉下右京が活躍する刑事ドラマ、相棒ですよ。
面白いですよね。
なんでもそうだが、人が面白いとか楽しいとか好きだとか言うと
いや、全然おもしろくねーし。見たこともないし。つまんない。
という人が必ず現れる。
そういう人に対してどう対処するか。
これがリアルな会話の場合と、書き物の場合とでは対処方法は違う。
リアルな会話の場合だと、シチュエーションによって対処法は変わってくるだろう。
無視して続ける、話をそらす、話をやめる、相手をいじるなど。
書き物の場合はこちらの精神的な対処のみになる。
ムカついて反論する虚しさに耐えるか、やれやれ、と思ってうんざりすることに耐えるかだ。
ネット社会のおかげで、たくさんの人がそういう問題に一度は触れる。
自分が何かを発信していなくても、
他人の発信に対して他人が反応しているのを見ることがあるだろう。
この問題はくだらなく見えるが実は永遠の課題だ。
どれだけ世の中が発達しても、
生まれながらにして対処できる人だらけの世の中にはならず
永遠に繰り返される課題なのだ。
こういう永遠の課題について
抜本的に解決しようとするのは無駄ということを
知ることが成熟とも言える。
なぜそんな愚かな人間が存在するのか、
という疑問の立て方に意味はない。
人の心を左右しようとする施策ではなく、
被害を最小限に留めるためのテクニカルな施策か、
自分自身だけに意味がある対処法を考えるのがいいと思う。
相棒はシーズン16まで続いているんだから客観的に見ても人気があるドラマと言っていい。
世界的名作であっても、全員を喜ばすことは出来ないし、そもそも見たこともない人のほうが多い。
で、なぜ相棒がそんなに面白いのか、人気があるのか考えたのだが、
結論としては、キャラクターの作り込みに成功したからじゃないかと思う。
基本的に一話完結の刑事ドラマにとって
ストーリーや謎解きの面白さは2次的なものなのではないだろうか。
比較神話研究のように類型化を試みても、何がおもしろいのかはわからない。
自分自身がなぜ毎週見てしまうのかを考えた結果、
キャラクターを楽しんでいるんだなぁ、と気がついた。
それだけだ。
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