ノリオメモ

隠れた真実を探してゼロからイチへ|ピーター・ティール『ゼロ・トゥ・ワン』

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今回読んだ本はピーター・ティール『ゼロ・トゥ・ワン』。

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか
ピーター・ティール ブレイク・マスターズ
NHK出版
売り上げランキング: 790

ピーター・ティールはPayPal(ペイパル)の創業者で、Facebook初の外部投資家。

ペイパルの創業メンバーは、その団結力と技術力、資金力などから「ペイパルマフィア」と呼ばれており、中にはテスラ・モーターズでおなじみのイーロン・マスクもいます。

そしてその中心人物が、このピーター・ティールであると。

「隠れた真実」を追求しない理由

本書のタイトルは『ゼロ・トゥ・ワン』、『ゼロからイチへ』。そして本書タイトルを語る上で重要になってくるのが「隠れた真実」です。

現代は地球の地図上に空白はなく、未開の地はほとんどありません。しかし地球の外や海底奥深くにはまだまだ未開の地があるとされています。しかし誰も「隠れた真実」を追求しようとはしません。

ピーター・ティールは、以下の4つの理由が原因だと解説しています。

斬新主義

「人より進みすぎたり、テストに出ないことを勉強しても、誰にも褒めてもらえない。」

人より斬新であることに価値を見出せなくなっています。

リスク回避

「隠れた真実」は「主流ではないもの」なので、自分一人が正しいと思えることは、過半数の反対意見からすると「間違い」になります。そしてその間違いを恐れていたら、「隠れた真実」を追求することはできません。

現状への満足

社会のエリートたちは現状への満足度が高いので、その能力を持ち合わせていても、それを追求する理由がないというもの。

フラット化

「自分より賢い人がすでにやっているのでは?」と諦めてしまう。。。。

ティールの法則

以下がティールの法則。

・共同創業者選びは結婚のようなもの
・スタートアップに関わる人間はフルタイムでなければならない
・CEOの給料が少なければ少ないほど会社は上手くいく
・自社株という報酬携帯は、社員の意識を未来価値の創造へと向ける

個人的には「かなり慎重だなぁ」という印象。

もっとサクッと起業して、失敗したら潰せばいい、くらい一歩目は軽くていい派なんだけど、それを言うと「事業を成功させる気がない」と怒られることもあります。

成功は運か実力か

ビジネスで意見が分かれている「成功は運か実力か」という問題。

多くの成功者は謙遜して「運」と答えているが、成功者の多くはシリアルアントレプレナー(連続起業家)、つまり連続して企業を成功に導いているのを見ると、やはり「運」だけで片付けられません。

在るものをコピーしても0がnになるだけ

これはビジネスに限らない話ですが、成功者を真似るために、それに倣ったモノを生み出しても、それは模倣に過ぎず、ゼロからnになるだけです。ビジネスにおいては「スタートアップ」ではなく「スモールビジネス」。

しかしこの本で説いているのはゼロからnではなく、ゼロからイチを作るためのもの。

もし何か新しいビジネスを思いついて、それを人に話した時に、みんなが「良い」と言うビジネスはおそらく成功しません。それは誰にでも思いつくアイデアだから。

まとめ

本書を読むかぎり、著者は安易に起業することを奨めていません。

優秀な人間は、起業するよりもグーグルなどの大企業で仕事した方が金銭的にも仕事的にも充実するかもしれません。

最近会った元起業家、現企業社員の方も「会社でも自由だし良い」ということを言っていて、「そういう考え方もあるのか」と思いました。

最近は副業を自由にさせてくれるような企業も増えていますし、ZOZOTOWN田端氏のように、企業に属しながら、あれこれ活動するのも一つの手かもしれません。

ゼロからイチを生み出したい人はぜひ。

ちなみに新しいプロダクトのレシピは「起業の科学」がかなり良い感じです。読了済みなので、明日か明後日あたりに記事掲載予定。

そういえば最近ビジネス本の中でも話題の「ティール組織」は同じティールでも「人物」と「色」で、まったく関係ありません。

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現
フレデリック・ラルー
英治出版 (2018-01-24)
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