前回からの続き。
関連記事:堀江貴文&落合陽一『10年後の仕事図鑑』を読んで、10年後に【なくなる仕事】と【生まれる仕事】を考える Part.1
今回は著書内の【10年後になくなる仕事】について書いたのですが、「世の中から全部の仕事がなくなるんじゃないか」くらい網羅されていて、非常に未来が輝いております笑
10年後になくなる仕事
10年後になくなる仕事についてはこれらが挙げられています。
管理職
ビジョンを語って組織をモチベートする管理職はAIに代替できないですが、管理するだけの管理職はAIで十分です。
しかも管理職の場合、組織の中でも高給な場合が多いので、かなりのコストになります。
秘書
こちらも管理職と同じで、スケジュールや窓口、リマインドや資料整理はAIで十分です。
英語なども、今は翻訳機が発達しているので、「英語が喋れる」などもだんだん武器になりにくくなってきます。
「英語が喋れる」ことよりも、AIにはできない「場を明るくする」などの、コミュニケーションを円滑にする存在の方が重宝されていくでしょう。
営業職
機械は嘘をつかないので、人間よりも信頼できます。
そうなってくると、フォロワーのいる営業職だけが生き残ることになります。
現場監督
内容的には管理職と同じで、管理したり指示したりするだけの業務はAIでも十分に可能です。
Uberのアルゴリズムがまさにそうで、昔のタクシーは、本部が窓口となって、近くにいそうなタクシーに無線で連絡していたのですが、Uberでは、独自のアルゴリズムで、近辺のドライバーと客を自動でマッチングさせます。すでに現場監督は機械に奪われているのです。
エンジニアは安くなる
今までは「エンジニアは食いっぱぐれない」とも言われてきましたが、すでに代替されつつあります。
例えばワードプレスなどのソフトウェアがまさにそうで、昔はホームページを作ろうと思ったら1からhtmlなどのコードを書かなければいけなかったのが、今はワードプレスやWIXなどを使えば、そこまでプログラミングができなくてもホームページが作れるようになりました。
ワードプレスはドメインやサーバーの取得など、まだ若干敷居が高いですが、いずれはアメーバブログを作る感覚でオリジナルのホームページが作れるようになるのではないかと思います。
弁護士
弁護士だけでなく、裁判官や検事もそうですが、これらは過去の判例に基づいて判断することが多く、AIに代替される職業の代表格とも言えるでしょう。
事実、裁判の判例を下すシステムを一時間ほどで作り、ディープラーニングで学習させた結果、過去の判例に対しての正答率が8割超だったらしい。
一時間ほどで作ったシステムでこれだけの正答率を出せるなら、しっかりしたプログラミングを作れば、弁護士や裁判官が要らなくなるかもしれません。
会計士・税理士・社労士など
これも上の弁護士などと同様で、法律をベースに判断するので、AIの得意分野です。
スポーツの監督
これはなかなか斬新な意見だなと。
人間よりAIの方が指示を出すのが早かったり、サッカーならボールの支配率などをデータ化して効率的な指示が出せると。
著書にも書いてありますが【モチベーションの喚起】や【コミュニケーション】はAIではできないので、このあたりはまだまだすべてをAIが代替するのは難しいところ。
何より「コンピューターが戦ってる」ことに、人々が熱狂するかどうか笑
介護職
著書内でもありますが、介護職のマンパワーの多くは【行動に伴う安全管理】で、例えば、車椅子での移動や、車椅子からベッド、ベッドから車椅子への移動、トイレや食事や入浴の補助など、行動に付き添って行うものがとても多いです。
車椅子を電動で自動運転搭載にしたり、車椅子からベッドなどの移動をスムーズに行える機械を開発したり、行動の補助をしてくれるロボットを開発したりなどが、今後開発されれば、多くの介護職はAIに代替されることになります。
警備員
マンションのオートロックが一般普及したのが平成初期くらいらしいですが、防犯カメラや、窓ガラス強化にピッキング対策など、セキュリティに関しては年々進化している気がします。
今でも警備員が立っているビルやマンションもありますが、今後はARゴーグルやドローンが見回りをしたりする時代になるかもしれないとのこと。
ARゴーグルなら、現実に見えている範囲以外にも監視できますし、ドローンなら人間が見回りをするのが大変な場所でも楽々見回りしてくれます。
教員
元々「教員ってそんなに必要か?」と思っている私ですが、今はYouTubeやスタディサプリなど、自宅で勉強することはそんなに難しくない時代です。
今はインターネットでいくらでもコミュニティも作れますしね。
著書内では、AIを利用することで個々の進度に適した個別学習ができるようになるとのこと。
またテストの採点もマークシートだけでなく、記述問題もAIがチェックする時代になると。
研究者
アメリカでは研究者の賃金が高く、今後、コスト的な天秤にかけた時に、「研究するAI」の開発に資金をまわす可能性もあるとのこと。
そしてアメリカにその波が訪れたら、日本にも同じような波が訪れると。
また、今は資金調達の方法もたくさんあるので、自ら資金調達をして、社会に還元していくような、自発的な研究者が望ましいとも。
テレビ
すでにテレビ離れは起きていますが、落合氏曰く、今後はAIを運用してインタラクティブ(双方向的)な番組制作を進めることが重要だと。
例えば、AIが100万人の視聴者の意見を瞬時に判断して、その声に対して出演者がリアルタイムにコメントするなど。
地デジになってから、dボタンを使って視聴者がクイズに参加したり、懸賞に応募したり、地デジ前では電話などを活用していたものが、かなり気軽に視聴者参加できるようになりました。
仕事がなくなる話とは少しズレるかもしれませんが、今後もっと変わっていくんだろうなーとは感じます。
また、カメラや音声、スイッチャーなど、スタッフ業務の多くは、機械に代替される可能性が高いなとも思います。
事務職
事務職はAI代替される筆頭の仕事だと思います。
今はAIの開発コストより人間が安いから人間がやっているだけで、今後AIの普及により「この資料整理も昔は人間がやってたんだよね」と言われるでしょう。
倉庫業務
Amazonの倉庫ロボットが発表されたのが2016年頃ですが、今ではニトリなども倉庫ロボットを使用しています。
また棚卸しや在庫チェックなどもロボットやドローンでチェックしたりなど、倉庫業務もAI代替筆頭です。
公務員
今でもたまに「公務員安泰説」を真顔で唱えている人がいてびっくりしますが、絶対安泰な職業なんてありません。
むしろ公務員の一般職で行われている窓口業務や事務仕事はAI代替筆頭です。
窓口業務
全部の窓口を機械にする必要があるとは言えませんが、難しい判断を必要としない多くの窓口業務は機械で十分でしょう。
ATM(オートマチック・テラー・マシン)がまさにそうで、最初に登場したのは、ATMの前身のCD(キャッシュ・ディスペンサー)で1965年のイギリス。
CDが登場してから50年以上も経っているのに、いまだに無駄な窓口が多すぎます。
「セキュリティのため来店しなければいけない」みたいなルールは、便利と逆行している時があって非常にもどかしい。
医師
AIに病気の症例を学習させれば、問診票から診断を下せるAIは誕生させれます。
また手術に関しても、手術用ロボットがどんどん進化しているので、代替したり補助してくれる部分はたくさんあるでしょう。
クリエイター
広告コピーは、ビッグデータを分析して作成すれば、ウケるコピーになる確率が高いらしく、今後は、コスト的な面から、AIに代替されるコピーも増えてくると思います。
(もしくはAIにたくさんコピーを作らせて、人間が選ぶなど)
アート
曲や絵画などもディープラーニングで生み出すことができます。
2017年に訪れた東京藝術大学の展示会で、「AIに作らせました」という学生がいて非常に興味深かったです。
人間が作ったのかAIが作ったのかなんて、見ている側には判別できないし、今後、そういった作品は増えてくると思います。
ちなみに2016年、マイクロソフトとオランダの金融機関「INGグループ」、レンブラント博物館、デルフト工科大学などが、画家のレンブラント・ファン・レイン(1606年 – 1669年)の346の作品を、油の凹凸まで学習させ、AIによる絵画を発表しました。
「もしあの人が生きていたら、こんな作品が生まれていたのかもしれない」という使い方が普及する日も近いかもしれません。
銀行員
銀行員もAI代替筆頭ですね。
テラーの多くはATMでも十分ですし、融資判断なども、数字のデータからAIが判断してくれるようになるかもしれません。
運送業
すでに自動運転が普及しつつあるので、運送業もAI代替筆頭です。
運転だけでなく、上に書いたような倉庫業との組み合わせ、荷物の積み下ろしも機械がやってくれるようになるでしょう。
(ドローンもあるし)
翻訳
すでに翻訳アプリが普及しているので、特に説明も要らないかと思います。
ちなみに付随して、英会話教室や通訳の仕事が先細りする可能性があります。
ドライバー
自動運転最高。
農業
農業において、人間でなければいけない部分は特になく、機械化することでどんどん効率が上がっているので、今後もその波が進むでしょう。
いずれはすべての工程機械になる日も。
顧客対応
AIやRPAなどの普及により、決まったことに答えるだけの顧客対応なら機械で十分でしょう。
コンビニのレジ打ち
amazon goに期待。
(早く日本に上陸してほしい)
書店
Amazon一強の時代に「本を置いているだけの書店」が淘汰されていくのは自然な流れですが、今後は、それ以外の書店、講演会やサイン会でのイベントを行ったり、カフェやバーとの併設、BOOK LAB TOKYOなどのコミュニティに強い書店などが、それらも「リアルな場」から「インターネット」に移ったら、今後はさらにリアル書店が先細りしていく可能性は高いです。
飲食店
チェーン店などは、効率やコストを考え、どんどん機械化されていくと思います。
新作メニューなども機械学習から創作できるかもしれませんし、店舗以外の部分でもAI代替される可能性は高いでしょう。
編集・校正
音声認識の技術を使って、文字起こしもできるし、機械学習させて文章を考えさせたり、人が書いた文章の校閲や誤字チェックもAIがしてくれるでしょう。
10年前に雑誌のお手伝いをしていた時代があったのですが、1時間とか2時間のインタビューを文字起こしするのに、結構な時間を要したのは遠く昔の話。
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