前回からの続き。
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100万分の1のレア人材の作り方
100万分の1レベルのレア人材なら、代替不可能な価値を生み出し、AIに仕事を奪われることもありませんが、100万分の1なんてオリンピックのメダリスト級の確率です。なかなか到達できるものではありません。
しかし100分の1はどうでしょう?
学校でいえば、3クラス中1位くらい。
これなら好きなことを極めれば、まったく到達できないレベルでもありません。
これをまったく違う分野でそれぞれ100分の1を目指し、【100分の1×100分の1×100分の1】で、100万分の1レベルのレア人材を目指せばいいのです。
10年後に生まれる仕事・伸びる仕事
個人経営のお店
今はグルメ系のプラットホームもかなり充実しており、国民全員が簡単に批評家になれます。
(食べログ、ぐるなび、Retty、TERIYAKIなど)
多くのチェーン店がコスト的な観点からAIに代替されていく中で、一定数のフォロワーを持った、こだわりの個人経営店は、そこでしか食べれないもの、会えない人、できない体験を提供することで、AIには代替されないモノを提供できるでしょう。
職人
絵画などに代表されるイッテンモノの価値は今後も継続するでしょう。
ただある程度の精度なら機械で代替可能なので、そうなった時に求められるのはAIが作り出せないような発想の作品です。
また、イケてる職人たちは、作業効率を上げようと【AIを使いこなす】という考え方をしているので、AI時代に自分の価値を上げる方法を常に模索しています。
ドローン
ドローンは撮影というイメージが強い人も多いですが、実は空撮よりも、測量や農業用などの方が伸びると言われています。
特に地方などでは、人間のマンパワーだけではとても追いつかないレベルの畑や田んぼがありますので、それらの農薬散布をドローンで一気に行えば、かなりの人件費削減にも繋がります。
また近年、野生動物が農作物を荒らしたりする被害が多発しており、鳥獣による被害総額は年間およそ230億円、被害面積は9.7万ヘクタールとも言われています。
このあたりの駆除をドローンで行うこともかなり有効とされており、今後もどんどん伸びていくでしょう。
ショービジネス
あらゆる作業が機械化されることで、【人間にしかできない仕事】の価値は高まります。
ショービジネスなどはその代表例だと、堀江氏は言います。
今はYouTubeやSHOWROOM、17など、ショービジネスで稼いでいる人はたくさんいます。
大切なのは好きなことに没頭することで、他の人にない価値を手に入れることです。
テレプレゼンスロボット
著書で紹介されていたこのロボット。
売り上げランキング: 221,161
このロボットを使えば、自分の代わりにその場に行けるので、そこにその人がいるという実感が伴うらしい。。。。
ちょっと高額すぎるので、VRやビデオ通話で十分だろうという気持ちは拭えませんが、価格が下がって普及する可能性はまだ否定できません。
クリエイター
クリエイターは【10年後に無くなる仕事】でも紹介されていました。
堀江氏曰く、これからは人間にしかできない仕事の価値が上がり、誰もがエンターテイナーになれるとのこと。
著書内で紹介されているけん玉名人(児玉健)やアイス評論家(アイスマン福留)をはじめ、今までは仕事には仕事になりにくいようなものも、好きを追求することで、お金に換えることができます。
予防医療
日本は利権的なものも絡んでいるのか、予防医学がとても遅れているらしく、予防医学はこの先もっと伸びると思います。
私もこの本を読んで、ピロリ菌検査を受けました。
宇宙開発
今までの宇宙事業は異常にコストがかかっていましたが、イーロンマスクのスペースX社をはじめ、民間企業が主導権を握れば、格段にコストが下がります。
堀江氏が設立した『インターステラテクノロジズ』もそうですね。
最近では、ZOZOTOWNの前澤社長が、スペースX社の月周回飛行に参加することを発表しました。
月に行くことにしました。アーティストと共に。 #dearMoon https://t.co/ivMypEcWBZ
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) 2018年9月18日
感情のシェア
SNSアプリ『snapchat』開発者のエヴァンシュピーゲルも「重要なのは楽しさだ」と語っているように、これからは感情のシェアをすることで賛同者が集まります。
クラウドファンディングなどにお金を出す人もそうだし、アイドルのファンも、おそらく応援しているアイドルが成長する姿にお金を出しているのだと思います。
観光業
日本人がしている旅行といえば、観光地を回ってご飯を食べるというものが主流ですが、欧米人はマイナーなアクティビティや「そこでしかできない体験」などのプランが人気だそう。
今後も「そこでしかできない体験」の需要は高まっていくと思います。
また日本は、1泊100万円などの、富裕層向け宿泊施設が少ないそうで、「現地ならでは」「富裕層向け」の2つを掛け合わせたサービスを提案しています。
AIを操る
AIに仕事が奪われるのなら、今後AIに関する仕事が重宝されるでしょう。
「具体例を挙げると、ハードウェアを扱う仕事に注目してみるのはいい考えだと思う。ディープラーニングによって統計処理のできることが増えれば、それだけデータが膨大になるため、処理速度がついていけなくなる。そういったプロセスが快適に作用するだけのハードウェアを開発できれば(おそらくは量子コンピュータかもしれないが)、ビッグビジネスになるだろう」
音声認識技術
iPhoneのsiriや『Google Home』や『Clova Home』などのスマートスピーカーで使われている音声認識技術は急速に進化しています。
siriは話しかけた内容がAppleに送信されて、その後2年間は保存されています。
話しかけた内容と実際の検索内容にズレがないかなどを日々アップデートしています。
Googleの子会社は読唇術の論文を書いていたこともあるそうで、今後は口の動きだけで音声認識が出来る日もくるかもしれません。
そういった便利を追求した社会システムの要請に機微に反応できるセンスを磨いていけば、新しい仕事を作り出せるかもしれません。
Part.4へつづく