幡野広志作品展『優しい写真』に最終日に駆け込んできました。
そもそもこの展示会に行こうと思ったキッカケは、、、、
一つは、幡野氏がガンであるということ。
ガンになって気づくこと。 ( 写真 ) – 幡野広志のブログ – Yahoo!ブログ
ガンであること自体にアドバンテージや優位性があるわけではないですが、ガンで余命告知をされた後も、幡野氏のブログは淡々とリアルな言葉を紡いでいます。
そしてもう一つ、ブログやツイッターがとてもリアルであるということ。
猟師でもある幡野氏。
妻からベランダの骨をそろそろなんとかしてとお願いされる。海岸でひろったクジラかイルカの背骨なんだけど、一度煮込んで綺麗にしなきゃ。
今日は銀座にいるけど、打ち合わせと取材が重なっているので、ギャラリーにはいません。 pic.twitter.com/k4aABga1Rk
— 幡野 広志 (@hatanohiroshi) 2018年11月13日
ツイッターは遡ってみたら2018年3月からしかありませんでしたが、前述のYahoo!ブログでは、狩猟時の写真も多く掲載されているので、興味のある方はそちらも。
ということで、今回の展示会の場所は、銀座のソニーイメージングギャラリー。
銀座のソニーイメージングギャラリーで、こんなに人が集まるのも珍しい。それくらい人が集まっていたし、幡野氏に話しかけている人が多かった印象でした。
ここからわかることは、人間は生と死にはとても忠誠心があるということ。
ふと思った。
そんなことは誰にもわからないし、アート作品なんて、作品が良ければそれでいい。アーティストが健康であろうが、ガンであろうが、犯罪者だろうが、見る人にとってそんなことはどうでもいいと思う。
一方、人間とはそんなに簡単に割り切れない生き物でもあり、「ガンである幡野氏が今、思っていること、考えていること」を写真の奥に想像しながら作品を見る。
もし幡野氏がガンではなかったら、ここまで多くの人に伝わっていないかもしれない可能性もある。
少なくとも私は【ガンである】という事実がなければ、noteを読まなかったかもしれないし、どこかの誰かがいいねやリツイートしたツイートが私のTLに流れることもなかったかもしれない。
【ガン】と【ブログ】というと、肺ガンの診断後にも、リアルなブログを書き続け、33歳という若さで逝去した奥山貴宏氏のことを思い出した。
関連記事:お気に入りのブログがないのでライター・奥山貴宏の話をします
最後に、ステートメントの話をnoteでされていたので。
「会場入り口にある文章はステートメントというものなんだけど、ステートメントには声明文という意味がある。ぼくは作品を世に出すときは一種のテロだと思っている。
テロをした理由を伝えるのが犯行声明文だ、無差別テロの犯行声明文に“今回の無差別テロにはAK-47に30口径の弾を使用しまして…。”と銃器の話にはならない。
このステートメント、声明文、伝えたいことが一番大切なのだ」
こちらがそのステートメントです。ちょっと読みにくいですが、拡大して読んでください。
幡野氏のお子さんはまだ2歳で、思うことは溢れるほどあるだろう。
それをこのステートメントと写真、そして、写真の下の直筆メッセージで伝えているのです。
とても良い作品展だと思いました。
モノクロにすると、また違った風合いが出る。
はじめてこのパンケーキを食べたのですが、死ぬまで食べなくてもいいかなと思いました。
今日は15時くらいから在廊します。
東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階 ソニーイメージングギャラリー11月15日まで11:00-19:00。入場無料 pic.twitter.com/6fgq1lqr1n
— 幡野 広志 (@hatanohiroshi) 2018年11月6日
もうブラックジョークにしか聞こえない。
記事を書いている人
ノリオメモ(@noriomemo )
株式会社NOOE.TOKYO 代表取締役兼COO。美容健康系メディアなどの運営を経て、2018年5月、起業家と投資家をマッチングさせる『CHAINS』をローンチ。
2018年7月からはオンラインサロン『ノリオンラインサロン』を主催。遊ぶことに命かけてる。アソ部主催。
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