投資家マッチングサイト『CHAINS』のオープンを5月に控え、ノリオメモは悩んでいた。
どうやって宣伝すればいいんだ!!
どんなに良いと思えるサービスを作っても、それを人に知ってもらわなければサービスは広まっていかない。
そんなこともあって、実は最近、ビジネス系のイベントなどにちょこちょこ顔を出しています。
単純に「勉強したい!インプットしたい!!情報交換したい!!!」という気持ちもあるのですが、それだけでなく「感度の高い人と交流をはかって新サービスを宣伝したい」という、ちょっと打算的な気持ちもあり、いろいろ参加するようにしています。
ということで、今回参加したのは、QREATOR SCHOOL主催『パイオニア名鑑 Vol.1』です。
QREATOR SCHOOL主催『パイオニア名鑑 Vol.1』は壮大なブレスト講演だった
場所は代々木の株式会社FIREBUG内イベントスペース。
ちなみにこういったイベントは、あまり大々的に宣伝されていませんが、『peatix』『TECH PLAY』『connpass』あたりのサイトを細かくチェックしていると結構拾えます。
(エンジニア向けのイベントが多いのですが、、、、)
会場はこんな感じ。
登壇者はVALU社の中村氏とBANK社の光本氏。
中村氏と光本氏の現在の事業内容の紹介、あとは中村氏がモデレーターも務めるという形だったので【司会中村、ゲスト光本】という雰囲気にはなっていました。
光本「お金をお金をばら撒いてみたかった」
内容的にはSNSシェアNGの内容も多かったので、そういったものはVALUER限定など、クローズド環境で書く予定。
(ちなみに本イベントにメディアとして公式で入っていたのはキャリアハックだけだったそう)
光本氏がCASHを作ったキッカケが『お金をばら撒いてみたかった』というのは結構興味深かったです。
言葉だけ取るとかなり嫌な奴な感じですが、今の日本人には少額の資金ニーズがあり(1万円〜3万円)、それらを投げてみたかったと。。。。そして単純にばら撒くだけは意味がないので、取引を成立させて投げたかったとのこと。1万人に1万円くらい、計1億円くらいをばら撒く計算だったらしいが、サービス初日で3億オーバーしたので即日停止。
査定金額については、二次流通の市場価格のリストを持っていたので、そのリストに沿って買取をしていただけらしい。
二次流通市場の課題「買取不足」
サービス初日で停止したCASHですが、次は3.6億円で買い取った商品が毎日、ヤマトのトラック2台分くらい運び込まれてきたらしい。さすがに事務所に入りきらないので、ビル内の別部屋や屋上を借りたりして押し込んだとのこと。
そしてこれは結果論だけど、実はヤフオクやメルカリの反映により、二次流通市場の課題が「買取不足」だったらしく、最初はツテで大量に買い取ってもらったらしいですが、以降は二次流通業者の方から「買い取らせてほしい」という営業がたくさんきたとのこと。
たしかに二次流通のCMを見ていると、「買ってください」ではなく「売ってください」というCMが多いですよね。
光本「STORES.jpは起業してから5個目のサービス」
ちなみに光本氏の起業のキッカケは、新卒で外資系広告代理店オグルヴィ・アンド・メイザージャパンに入社したが、外資系ゆえの無慈悲な解雇などを目の当たりにして「会社に人生を委ねるのがこわくなった」ので起業したとのこと。
有名なSTORES.jpなんかは、起業してから5個目のサービスらしい。
STORES.jpも一度はスタートトゥデイに売却したものの買い戻し(6億円)。
「買えない金額じゃないから買い戻した」というこの資金力。
しかも上記のCASHも最初は自己資金だったということなので、サービス初日にばら撒いた3.6億をプラスすれば、自己資金10億以上は余裕であったと。。。。
そしてCASHは、結果的にはDMM.comに70億円で売却したと。スピードがえげつないです。70億という数字は、DMM亀山会長に「通らないだろう」ということでテキトーな数字を言ったら通ってしまったとのこと。
【オフィスグリコ】のような性善説に基づいたマスサービス
今回のイベントで重要になってくるキーワードは『性善説』。
CASHが先にお金を渡して後から商品を送ってもらうという形式をとったのはこの【性善説】に関する実験をしたかったのもあるそう。「もし仮にCASHで1億円以上ばら撒いて損をしたとしても、そこで得られるデータは1億円以上のものがあり、今後のサービスに活かせると思った」というのが印象的でした。『損して得取れ』の究極。
光本氏曰く「信用はコスト」、サラ金などでも、与信するのに結構なコストがかかるので、1人50万円くらい貸さないと儲からないそう。
今BANK社での新事業が2つあるらしいが、これらに関しても、そういった【性善説】や【与信】に関するものだそう。
目標としては【オフィスグリコ】や【野菜の無人販売】のような、お客さんを信頼し切ったマスサービスを展開したいらしい。
【信用の可視化】という部分において、CASHで自分の持っているアイテムが瞬時に現金に変えられ、Timebankで時間が切り売りされている時代。
「今後は【価値のスカウター】【価値の翻訳アプリ】になりたい」と言っていたのが印象的でした。
また今後の新たなサービスについて、思いつくだけでも50個以上あると話していたように、アイデアを生み出す【スピード】【数】【実行力】が他の経営者とはかけ離れているのかもしれない。
壮大なブレスト講演であると同時に、サービスを生み出す思想やメンタルについても学ばせてもらった気がしました。
その他、CASHについてメモ
CASHは査定後、2週間以内に商品を送るかキャンセルするか(キャンセルするとキャンセル料15%)を選択できるのですが、当初は2か月で考えていた。
CASHを最初にリリースした時点では、初日にCASHしたものの売却先を事前に固めていなかったりと、わりと「思いつき」でやっているような感があり、結果オーライだったという感じでした。
懇親会でご挨拶させていただいた方々
という感じで、壮大なブレスト講演が終わり、懇親会へ。
懇親会ではさまざまな方にご挨拶させていただきました。
美味しそうなサンドイッチ。。。。
まずはVALU社のPR、すのさん。
名前等はもちろん知っていたのですが、このタイミングでご挨拶できるとはって感じでした。
新しいサービス『CHAINS』のTシャツもお渡しできました。
ちょっと完成したばかりで梱包もせずにすみません。
(しかも多分デカい)
まだこんな状態。。。。
VALU社というと小川さんが前に出てるイメージなので、あまり中村さんのことは知らなかったのですが、もっと気難しい感じの人かと思ってました。
VALUの今後についてや、こちらの新サービス『CHAINS』についても、話を聞いてくださりありがとうございます。
光本さんにもご挨拶できました。
以前、私がCASHを批判したりしたことで、Twitter上ではブロックされてるのですが、良きタイミングで解除してもらえると嬉しかったり。
(あと2回くらい直接お話する機会があれば直接言います)
あとBANK社広報の磯田さんもありがとうございました。
そして今回のイベントを企画された広屋さん、オーガニック野菜を直接農家から取り寄せることができるサービス『食べチョク』を運営しているビビッドガーデンの大河原さん、ストーリーを発信するプレスリリース『PR Table』の大木さん、ありがとうございました。
そして、、、、
ふと思った。
この記事、媚びすぎ!!