今回紹介するのは『ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!』です。
小学館
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久しぶりにズドンときました。
というのも「人生は金じゃない」なんて使い古されたような言葉は、今更感も甚だしいですが、わかっているようで実践できていない人が大半のこの世界で、改めて【お金とは何か】を教えてくれるバイブルとなっています。
またそれ以外にも、哲学的な教えも随所に盛り込まれおり、
「行動したいのにできない」
「何もかもうまくいかなくて自殺したい」
というような、くすぶっているすべての人に読んでもらいたいです。
また最初に書きますが、著書の中に引用したい文章が多すぎるので、できればこういった要約や書評ではなく、本を読んでもらいたいなと。内容的にはそこまでボリューミーではないので。
『闇金ウシジマくん』を読んでから読んだ方がいいか?に対しては、どちらでもいいと思いますが、一通り読んだ方が、著書の内容も理解しやすいかと思います。
普段漫画を読まない、ましてや完結していない漫画は絶対読まない私も43巻(最新巻)まで読了済みです。
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会社を辞められない会社員たち
©真鍋昌平 / 小学館
「会社員VSフリーランス」という構図は、ここ数年、かなりヒートアップしていますが、勿論、どちらが正しい、どちらが間違っているということはありません。
ただ問題は「会社を辞めたい」と思っている会社員です。
たまに相談を受けるのですが、「嫌なら辞めればいい」と言うと「でも〜」と言い訳をする。「辞められないのなら〜」と、何か副業として種まきができるような、たとえばYouTubeだったり、仮想通貨だったり、「ココナラ」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングサービスを教えても、「仕事が忙しいから、時間あったら調べてみる」と、結局何もしない。
最近は「人間なんて所詮そんなもんだな」と思って、真面目に相談を受けること自体馬鹿らしくなってます。
「辞めたら負け」という思い込み
著書では、会社員についてこのように書かれています。
「雇われている側は、自分の頭で物事を判断する能力が奪われやすい」
入社当時は自分の頭で物事を判断していた人も、上司や会社に矯正調教されていくうちに、トップダウン思考が染み付いていってしまうのです。
たしかに会社員であるだけで、個人事業主より有利な部分はたくさんあります。
・ローンが組める(個人事業主と比べて組みやすい)
・社会的信用も保証されている
これらを捨てられないかぎり、会社員を辞めることは非常に難しいです。
また「辞めたら負け」という、思い込みも少なからずあり、そこに無理に張り合って、毎朝会社へと向かっています。
会社員を否定するつもりは一切ありません。自分も会社員の時代がありましたから。
ただ会社員を辞めたいと思っている人は、一回辞めてみたら違う景色が見れると思います。給料が著しく下がる可能性はありますが、死にはしません。
バカの方が成功しやすいは本当か?
ホリエモンは常々「世の中の成功している社長はバカばっかり」「バカの方が成功しやすい」と発言しています。
これは「小利口は不安要素ばかり挙げて行動しないのに対し、バカは失敗を恐れないので、どんどん行動して成功への近道を行っている」というもの。
たしかにやるやらないを悩んだ時、「やらない」を選択してもその場に止まっているだけで、結局「やる」を選択したことで、学べたことはたくさんあります。
「やらない」を選択しても、何も得られないのです。
著書を読んでいて、たしかに不思議だなーと思うことがあります。
「会社を辞める」というリスクは取れないのに、ローンを組んで家を購入するというリスクは取れるのです。
2020年の東京オリンピックに向けて、都心の地価は上昇する可能性があるが、それは都心に限った話で、地方は一切関係ありません。
しかもこれからの少子化を考えれば、東京オリンピック以降、土地は下がる可能性の方が高いと個人的にも思います。
それでも1980年代の頃のように、いまだに「マイホーム」を夢見ているです。
会社員をしていると、上司や周りと比較して「自分だけ結婚していない」「自分だけ賃貸だ」と焦るものなのでしょうか。。。。
与沢翼について
©真鍋昌平 / 小学館
『闇金ウシジマくん』の「フリーエージェントくん」編の重要人物である、天生塾塾長・天生翔のモデルは、”秒速で1億円稼ぐ”でおなじみの与沢翼です。
ネオヒルズ・ジャパン 与沢翼責任編集長 (双葉社スーパームック)
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漫画内で天生翔は、月収100万円を謳い文句に情報商材を売りまくりました。
洋服や車や自宅など、これでもかというほど金持ちであることをアピールし人を惹きつけて、セミナーではどんな質問をしてもいつの間にか、気づいたら向こうの話になっていて、ストーリーじみているとのこと。。。。
情報商材の中身自体は、どうビジネスを起こすかというものではなく、同じような手法で人を集めるだけというから、まさに空っぽ。
それでも話を聞いた5%くらいは情報商材を購入するそう。
堀江氏は与沢翼について、このように書いています。
「与沢のやっていたビジネスの先に、私はいない。
やりたいことが根本的に違う。
私はカネ儲けを目的に仕事をしたことは一度もない」
Part.2へつづく
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