今回行ってきたのはSLACK SHIBUYAで開催されたセミナーイベント「W.o.W」。
私も何度も通ったことがあるので知っていますが、元々はベローチェだった此処が、あらたに『SLACK SHIBUYA』として生まれ変わり、スタートアップやベンチャー企業が集まる場所になりました。
1階はイベントスペース、上はオフィスになります。
「スタートアップが入りやすいようにお安く」と説明していたのでサイトで確認してみたら、どれも30万以上で、渋谷という土地柄、仕方ないのですが、なかなか敷居が高いなと。
そしてこれから定期的にこのSLACK SHIBUYAでセミナーイベントが開催されるわけですが、その第一回がこちら。
『スタートアップ戦国時代を生き抜く「失敗」のチカラ』
スタートアップには「失敗」が付き物ですが、スタートアップの先輩たちからしくじり談を聞き、その轍を踏まないようにしようと。
(もしくは踏んでからの行動指針を)
会場はこんな感じ。
『スタートアップ戦国時代を生き抜く「失敗」のチカラ』in SLACK SHIBUYA
イベントスタート。モデレーターのgreenz.jp、植原正太郎氏。
GUEST 01 /【藤田 祐司】
最初のゲストはPeatix、藤田祐司氏。
今回のチケットもPeatixで申し込みしたわけですが、Peatixは最近毎日チェックしています。
常時6,000ほどのイベントが掲載されているそう。
そんなPeatix、藤田氏の大きなしくじりは3回。
まずは最初に作ったサービスが大コケしたという事件。
そのサービスでは、小説家が小説を書いてpdfで販売したり、ミュージシャンが自分の楽曲を販売するような、今でいう「note」のような形態のサービスだったわけですが、友達や親族に計2,000万ほど出資してもらったにもかかわらず半年でクローズ。
原因としては「100人のコアなファンを作れなかったこと」と「問題解決になっているか」に対しての認識が甘かったとのこと。
続いてももクロ事件。
Peatixでももクロのチケットを扱った時のこと。チケット販売開始数分前からありえないレベルのF5アタックをくらってサーバーが落ちたとのこと。
しまいにはチケットを購入できなかったファンから殺人予告まできたそう。
この時のサーバーの補強の見極め不足をしくじりと話していましたが、まぁこれは仕方がない気も。。。。
そして最後は2015年のアメリカ進出時。
2013年にシンガポールに進出してかなり上手くいったとのことで、アメリカにも進出したそうですが、日本でやったことをそのままアメリカに持っていっただけで全然普及しなかったそう。
これに関しては「その地域の状況を見極める」ということを仰ってました。
アメリカでは日本の文化に対する需要がかなりあるので、現在はそういったイベントをアメリカでする際のお手伝いなどをしているそう。
GUEST 02 /【浅岡亮太】
続いては「Anyca」の立ち上げメンバー、DeNAの浅岡亮太氏。
(ちなみに来月からメルカリにいくらしい)
「Anyca」は、自家用車のシェアリングサービス。
自家用車の稼働率はおおよそ5パーセントくらいだそう。
浅岡氏のしくじりとしては、自家用車のシェアリングサービスという、画期的なサービスをリリースしたことで「リリースしたら勝手に伸びるでしょ」と予想していたが、なかなか普及せず、かなり苦戦したそう。
たしかにDeNAが新サービスをやれば、そのネームバリューから一定以上は伸びるような気もしますが、そんなに簡単ではないようです。
そこからは「ビラやポスティングなど、テレビCM以外はなんでもやった」とのこと。
イベントも死ぬほどやったし(200回以上)、車好きが集まるようなイベントも開催したりしたそう。
また顧客に定期的に「このサービスを知人に勧めたいですか?」などのアンケートをとったり、「Anyca」が勝手に認定している「アンバサダー」と称されるコアファンにも定期的に意見を聞いているそう。
現在の「Anyca」の普及率がどんなものかはわかりませんが、少なくとも私のスマホには入ってますし、通常のレンタカーよりも高級車が格安でレンタルできるという点はかなり便利だと思います。
GUEST 03 /【田口 敬】
最後のゲストは「うんログ」でおなじみ、田口敬氏。
うんログはホリエモンチャンネルなどで知っていて、一時期使っていました。
田口氏のしくじりとしては、「せっかくうんちを記録する画期的なアプリを作ったのに、アップルにリジェクトされた」というもの。
またLINEスタンプもリジェクトをくらうという。。。。
世の中はうんちに冷たいという現実にようやく気づき、田口氏がとった対策は、「うんちを記録するアプリ」ではなく「健康アプリ」としてリジェクトを免れたとのこと。
キャラクターの色も白くして切り抜け、徐々に黄色に戻したそう。
昔の朝のテレビ番組で、キャスターがミニスカートを履いたことで苦情が止まなかったそうですが、一旦丈を落として毎日1cmずつ丈を上げたら苦情がこなくなったという話を思い出してしまった。
またLINEスタンプも「うんち」ではなく「金運の天使」ということにしたら切り抜けられたらしい。
もうリジェクト基準もめちゃくちゃや。
また帽子を作ったら被り物要員としてイベントに呼ばれることが多くなったそう。
そして「PRをタダでやるには」ということを考え、世の中にうんこのネタがあればとりあえず乗るようにしているらしい。
トークセッション
ここからはトークセッション。質疑応答など。
ゼロイチフェーズ時のユーザー獲得方法について。
浅岡氏はテレビCM以外全部やったということで、全部試してどれが一番良いかを早い段階で模索するのが良いとのこと。
田口氏は、悩んでる人が相談に行く人に「薦めて」と薦めるとのこと。
例えばうんログなら、便秘に悩んでいる人が相談に行く人、医者やダイエットアドバイザーなど。
最後は交流会だったわけですが、あいかわらずサンドイッチが美味しそう。